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胃ガン

1.胃がんとは 2.症状 3.診断法 4.治療法 5.治療法

1.胃がんとは
1)胃の機能と構造
人間が食物を食べると、のどから食道を通って胃に入ります。食道は単なる食物の通り道にすぎませんが、胃は胃袋ともいわれ、食物をしばらくの間とどめ、コンクリートミキサー車のように胃液と撹拌(かくはん)し、適量ずつ十二指腸へ送り出します。胃液はほとんどが塩酸で、消化酵素はわずかしか含まれていません。胃液の役割は、pH1〜2といった強い酸による殺菌と、わずかなタンパク質の変性効果、そして主として食物をどろどろの粥状にすることです。栄養の消化吸収は主に十二指腸以下の小腸の役割です。食物によって胃内にとどまる時間は異なるようですが、粥状になった胃内容は適量ずつ十二指腸に送り出され、効率のよい消化吸収が行われ、食後数時間から半日くらいは食事をする必要がないようにできています。また、身体にとって欠かせないビタミンB12の吸収に必要なキャッスル内因子と呼ばれる物質は胃でのみ分泌されます。胃は、食道からの入口部分である噴門部(ふんもんぶ)、胃の中心部分である体部、十二指腸側への出口部分の幽門部(ゆうもんぶ)に大きく分けられます。胃の入口付近の胃体部と呼ばれる部分は胃酸や内因子を分泌し、胃の出口に近い部分は食べ物を送り出すポンプの役割をしています。出口に近い幽門前庭部は胃液の分泌を調節するガストリンというホルモンを出しています。また、胃の壁は5つの層に分かれており、最内層が胃液や粘液を分泌する粘膜、中心が胃の動きを担当する筋肉、最外層は臓器全体を包む薄い膜で漿膜(しょうまく)と呼ばれます。

2)胃がんの原因と予防
胃がんは、粘膜内の分泌細胞や、分泌液の導管にあたる部位の細胞から発生します。胃炎などの(炎症)の後、胃粘膜は腸の粘膜に似た腸上皮化生と呼ばれる粘膜に置き換わりますが、その粘膜はがん化しやすいといわれています。慢性胃炎をおこすすべての要因は胃がんの原因といえます。食物では塩分の多いものが最もいけないといわれています。また、たばこが胃がんを増やすことも明らかになっています。逆に、ビタミンCやカロチノイド類を多く含む生野菜や果物を多く食べる方に胃がんが少ないことがわかってきました(詳しくは「食生活とがん」の項を参照して下さい)。また最近、ヘリコバクター・ピロリと呼ばれる細菌が胃の中に住み着いて胃がんの原因のひとつになっていることがわかってきました。菌によって慢性の炎症をおこし、慢性萎縮性(まんせいいしゅくせい)胃炎と呼ばれる状態になり、それが胃がんの発生母地になるといわれています。この菌は50歳以上の日本人の8割が保菌しています。いずれにしろ、これらさまざまな原因で胃の細胞の遺伝子にたくさんの傷がついてがんが発生するといわれています。また、遺伝子の傷を自力で修復する能力の劣った家系があり、その家系では胃がんや大腸がんが多数発生する場合があります。親兄弟、親の兄弟などに胃がんが多い家系は高危険群といえるでしょう。

3)発生と進行
胃がんは、粘膜内の分泌細胞や、分泌物を胃の中に導く導管の細胞から発生します。はじめは30〜60ミクロンの大きさから出発し、年単位の時間がかかって5mm程度の大きさになるころから発見可能になります。粘膜内を横に拡がっているうちはよいのですが、胃壁の外に向かって粘膜下層、固有筋層、漿膜下層、漿膜へと徐々に深く浸潤(しんじゅん:がんが周囲に拡がること)をはじめると、それに伴って転移しやすくなり、予後(治療による今後の見通し)が悪くなってきます。このがんの外方向への進展は深達度と呼ばれています。がんの種類によって、管腔内へも突出するような成長を示すものと、水平方向にのみ浸潤していくものがあります。後者の場合、まだ早期胃がんの時期に、その部分に潰瘍を合併することがしばしばあります。それは、がんの部分が胃液でただれやすいためと考えられます。

2.症状
胃は大きな臓器ですから、がんがかなり進行しても全く症状がない場合も多くみられます。しかし、一方では治療を受けている方の50%が早期胃がんで、そのうち50%は何らかの症状がきっかけで検査を受けています。早期胃がんの多くは病変の中に潰瘍ができるので、そのための痛み、出血、胃部不快感などが検査を受けるきっかけになります。これらの症状は胃潰瘍の症状です。進行したがんの症状は、痛みというより食事が通らない、胃が重い、体重が減る、食べ物がつかえるといったものです。知らない間に貧血が進み、そのために動悸や息切れが生じて発見されることもあります。

3.診断法
発症の疑いがある場合、まずX線による検査が行われる。
CT検査や、血管造影検査、MRI検査、骨シンチグラム検査などが行われる。
最終的には組織の一部を採取し、病理学的に検査する。

4.治療法

治療の基本は腫瘍の完全切除だが、できる限り四肢を残す方向で手術をする。切除後に骨や筋肉の移植、人工関節などを使った再建術が必要。
手術後は転移を予防するために化学療法を行う。






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