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| 1.皮膚がんとは |
皮膚ガンの多くは、太陽光線による紫外線や放射線の被爆、火傷や外傷の傷跡、感染症など皮膚の病気によって発生します。皮膚の病気による変化は目で見てすぐわかるため、早期発見しやすく治療成績がよいといわれています。しかし、ほくろや湿疹だと思って放置してしまい、発見が遅れると根治治療が難しくなる場合もあります。
皮膚は外側から表皮、真皮、皮下組織の3つの部分に大きく分かれます。さらに表皮は外側から角化層、顆粒層、有棘(ゆうきょく)層、基底(きてい)層に分けられます。皮膚ガンの多くは、この表皮から発生するガンのことで、有棘細胞ガンや基底細胞ガンです。また皮膚ガンは種類が多く、そのなかでも悪性度が高いものに悪性黒色腫(メラノーマ)があります。
日本人にいちばん多く見られる基底細胞ガンは、約80%が頭と顔に発生することから、太陽光線によって引き起こされる可能性が高いといわれています。ほかの臓器へは転移はしにくいガンですが、放置すると皮膚だけでなく筋肉や骨などの深い組織に浸潤していくので注意しましょう。
次に多いのが有棘細胞ガンですが、これもやはり誘因としていちばんに考えられるのは紫外線で、主に顔や手足など露出部分に発生します。そのほか、やけどや傷跡のひきつれ、放射線障害、日光角化症、慢性膿皮症、皮膚潰瘍、長期間にわたる褥瘡(床ずれ)などが誘因の一つとして考えられています。放置しておくとリンパ節や内臓に転移することがあるので、早めに皮膚科専門医の診察を受けることが大切です。
皮膚ガンのなかでごく初期段階から転移するのが、悪性黒色腫(メラノーマ)で、ほくろや黒あざ、色素細胞メラノサイトがガン化したものです。体全体の皮膚に発生しますが、もっとも多いのが足のうら(足底)です。悪性黒色腫を放置すると、早期にリンパに転移することが多く、さらには肺、肝臓、脳など重要な臓器に転移してしまいます。早期の場合は普通のほくろと区別するのが難しく、少しでもおかしいと思われるほくろがあった場合は皮膚科で受診してください。
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| 2.症状 |
1)表皮内ガン
日光角化症
1cm〜数cmの大きさの、淡い褐色から紅褐色。
表面がかさぶた、いぼ状、ときに角のような突起ができる。
輪郭のぼやけた円に近い形の皮疹ができる。
2)ボーエン病
形がふぞろいの斑状もしくは軽く盛り上がった皮疹。
正常な皮膚と境界がはっきりしている。
表面はザラザラしていて乾燥してはがれ落ちやすい皮膚が付着。
色は赤褐色。
3)ぺージェット病
乳房ページェット病(40〜60歳代の女性に多い)
初期は乳首の一部の紅斑やびらんが徐々に広がっていく。
乳房のしこりを触れることもある。
乳房外ベージェット病(60歳以上の男性に多い)
外陰部、肛門の周り、わきの下などにできる。
じくじくとした紅斑。一部にはびらんがあることも多い。
浸出液が出たり、かさぶたのようなものが付着。
軽いかゆみを伴う。湿疹やたむしに似ている。
4)有棘細胞ガン
比較的大きく、不ぞろいな形の紅色をした皮膚の盛り上がり。
肉の塊のくずれたもののように見え、表面にびらんや潰瘍を伴って出血しやすい。つまむとしこりを触れる。
腫瘍の形はカリフラワーに例えられることもある。
5)基底細胞ガン
初期は黒色から黒褐色の軽く盛り上がったほくろに似た皮疹。
徐々に大きくなり腫瘤(しゅりゅう)を形成。
進行すると中心部は陥没して潰瘍となる。
周辺部は堤防状に盛り上がった黒い丘疹(きゅうしん)。
中心の潰瘍の部分はかさぶたが繰り返しでき、出血しやすい状態。
6)悪性黒色腫 悪性黒子型黒色腫
褐色〜黒褐色の色素斑が出現。
やがて色調は濃黒色を混じ、次第に拡大。
さらに一部に硬結や腫瘤が出現。
7)表在拡大型黒色腫
初めはわずかに隆起した色素斑だが、やがて表面が隆起し、表面および辺縁ともに不整となる。
色調も褐色〜黒褐色より一部濃黒色となり、濃淡が混じる。
8)結節型黒色腫
初めから立体構造をしている。
山なり、半球状、有茎状(ゆうけいじょう:くびれのある結節状)などの形を示す。
色調は、初め褐色で黒褐色に。だんだんと全体的に濃黒色となる。あるいは濃淡が混じる。
9)末端黒子型黒色腫
主に足底(足の裏)、手掌(手のひら)、手足の爪部に発生。
足底および手掌では、前駆症として褐色〜黒褐色の色素斑が出現。
次第に色素斑の中央部を中心として黒色調が強くなる。
中央部に結節や腫瘤ができたり、潰瘍(かいよう)ができたりする。
爪部では、前駆症として爪に黒褐色の色素線条(縦のすじ)が出現。
短期間に色調が濃くなり、すじの幅が拡大。爪全体に広がっていく。
爪が割れ、褐色〜黒褐色の色素のしみ出しが爪の周辺の皮膚に出現することがある。
進行すると爪が取れ、爪の部位に結節や腫瘤ができたり、潰瘍ができたりする。
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| 3.診断法 |
目で見ることができるので、発見は比較的簡単。
皮膚の病変を切り取って、すぐに病理学的検査を行う。
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| 4.治療法 |
1)基底細胞ガン
ほとんどが外科療法のみで、放射線療法や化学療法などの必要はあまりない。手術が無理なケースでは、放射線療法や凍結療法を行うこともある。
を治します。
2)有棘細胞ガン
外科療法、放射線療法、化学療法などがあり、ガンの状態によっていろいろな治療法を使い分ける。いずれの場合も早期に外科治療を行うことが術後の負担を少なくする。
2)悪性黒色腫(メラノーマ)
初期のうちに病巣を広範囲に切除するのが適切。また、ある程度進行していたら、化学療法を併用したほうがよい。 |
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