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| 1.乳ガンとは |
乳腺に発生する悪性腫瘍を乳ガンと呼んでいます。腫瘍がある程度の大きさまで成長すると「しこり」を感じるようになります。
乳ガンは出産経験のない人、30歳を過ぎてから初産を経験した人、初潮が早くて閉経が遅い人、脂肪摂取量の多い人、肥満傾向の人、あるいは親や姉妹など近親者が乳ガンになった人などに発症が多く見られます。これらの事から、乳ガン発症には女性ホルモンのバランスが大きく関係していると考えられているようです。
日本では乳ガンの患者数が増加していて、胃ガンを抜いて女性の部位別ガン死因の一位になるといわれています。増加の原因の一つとして、生活の欧米化を指摘する声があります。とくに食生活の変化により脂肪摂取量が増加したことや、少産、高齢の初産などの要因が関係していると考えられています。
40歳〜50歳代で閉経期前後の女性の発症がもっとも多く、次いで30歳代、60歳代と続き、少数ですが20歳代での発症も確認されています。
乳ガンのようなしこりを作るほかの病気もあり、乳房にしこりを感じたからといって必ず乳ガンというわけではないようですが、早めに外科などでの診察を受けた方がいいようです。できれば乳腺外来がある外科を受診したほうがよさそうです。乳ガンは早期に発見すれば根治する可能性の高いガンと位置づけられています。
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| 2.症状 |
1)乳房のしこり
乳がんは5mmぐらいから1cmぐらいの大きさになると、自分で注意深く触るとわかるしこりになります。しかし、しこりがあるからといってすべてが乳がんであるというわけではありません。
2)乳房のえくぼなど皮膚の変化
乳がんが乳房の皮膚の近くに達すると、えくぼのようなくぼみができたり、皮膚が赤くはれたりします。乳房のしこりが明らかではなく、乳房表面の皮膚がオレンジの皮のように赤くなり、痛みや熱感を伴う場合、「炎症性乳がん」と呼びます。炎症性乳がんがこのような外観を呈するのは、乳がん細胞が皮膚のリンパ管の中に詰まっているためであり、それだけ炎症性乳がんは全身的な転移をきたしやすい病態です。
3)乳房の近傍のリンパ節のはれ
乳がんは乳房の近傍にあるリンパ節、すなわちわきの下のリンパ節(腋窩リンパ節)、胸骨のそばのリンパ節(内胸リンパ節)や鎖骨の上下のリンパ節(鎖骨上リンパ節、鎖骨下リンパ節)に転移をきたしやすく、これらのリンパ節を「領域リンパ節」と呼びます。領域リンパ節が大きくなってくるとリンパ液の流れがせき止められて腕がむくんできたり、腕に向かう神経を圧迫して腕のしびれをきたしたりすることがあります。
4)遠隔転移の症状
転移した臓器によって症状は違いますし、症状が全くないこともあります。領域リンパ節以外のリンパ節がはれている場合は、遠隔リンパ節転移といい、他臓器への転移と同様に扱われます。腰、背中、肩の痛みなどが持続する場合は骨転移が疑われ、荷重がかかる部位にできた場合には骨折をおこす危険もあります(病的骨折)。肺転移の場合は咳が出たり、息が苦しくなることがあります。肝臓の転移は症状が出にくいですが、肝臓が大きくなると腹部が張ったり、食欲がなくなることもあり、痛みや黄疸が出ることもあります。
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| 3.診断法 |
乳房は身体の表面にあり、自分で乳房に触れて異常がないかを調べることができるので、早期発見がしやすい。
ガンかどうかの判断は、X線や超音波検査、細胞診や生検(組織を採取して顕微鏡で調べる)による。
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| 4.治療法 |
治療法の中心は手術。ガンの性質や進行程度により、患者には適した手術法が選択される。手術後に、やホルモン剤が多く用いられる。
乳房温存療法が行われた場合、後に放射線照射を行うケースが多い。
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